こんにちは。ルームズ藤崎です。
当事業所、放課後等デイサービスは、お子様の放課後の過ごし方の選択肢の1つとして、ご利用いただいています。
お預かりしている時間は、放課後の時間…だいたい1日3時間ほどあります。
1週間だと15時間ほどになることでしょう(学年により多少前後します)。
その大切な時間をルームズで過ごしてもらい、子どもたちの笑顔がたくさん見られることを幸せに思います。
では、その大切な時間をどのように過ごすべきでしょうか?
私たちは、「得意を伸ばす」という考え方を大切にしています。
お子様の”得意”は何ですか?
子どもの頃から、本人が好きなことを通じて、様々な経験をし、自分の「好き」を磨くことは、とても大切なことです。
特性を持つ子ども達は、通常発達者以上にこれを意識する必要があると私たちは思っています。
では、なぜその取り組みが「アート」なのか?
それは、アートには、自己を表現し、人と人をつなぎ、コミュニケーションを生み出し、感動させる力があるからです。
実際、私たちの事業所では、家庭外では話ができない、口をつぐんでしまう・・という特性をもった児童がいました。
その児童は日々、通所する中で少しずつ話してくれるようになりました。
そして、大好きな絵を描くことを通じて、外部の学生さんとお話をしながら、一緒に作品を作ることもできました。
また、別の児童は、紙粘土で造形を作る際に、私たち支援員は、何もサポートしていないにも関わらず、下絵を描き、どのようなものを作るか、ある程度計画を立てて、取り組むことができていました。小学校3年生です。
いずれも、作品の質ではなく、その過程に大変大きな意味があるのです。
どの子ども達もいずれは一般社会に出ていくことになります。
その時に、スムーズに移行できる、勇気をもって一歩進めるようにするためには、「自己効力感」(ある種の自信)を子ども達一人ひとりが持てるようにすることが大切だと思っています。
私たちは、その「やればできる」という確信を持つことが、私たちの支援の目的でもあると思っています。
以前から書いています通り、私たち大人はどうしても「できないこと」、「問題行動」などに目を向けがちです。
ただ、それらも保護者である皆様が愛情(ただ、甘いのではなく、スキンシップを図り、良いことは褒め、悪いことはダメと伝える)をもって接していれば、多くの場合、通過点となります。
だから、私たち大人は、意識的にでも、できること、得意なことに目を向け、自信につなげていくことが求められているのです。
ルームズでは、その”得意”なことができる時間をもっと増やし、みんなから認められるような機会を作っていきたいと思っています。
それが自信に繋がると信じているからです。
先日、コラボしている九州産業大学芸術学部の青木教授の展示会がありました。
その一部に私たちルームズでの取り組みがありました。
子ども達の作品も展示されていました。
また、一緒にコミュニケーションをとりながらサポートしてくれた学生さん達のコラボポスターもありました。
子ども達は随分と喜んでいたようです。
このような機会をこれからも継続して取り組み、子ども達には自信をもてるものをルームズでたくさん作ってもらいたいと思っています。