こんにちは。ルームズ唐人町の管理者が不定期に配布している、おたより『ルームズつれづれだより』より~
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祭で幕を開けた今年の夏休み。今回は、夏祭りウイークを通しての感想をお伝えしたいと思います。
夏祭り企画は、できるだけ全員に参加してもらいたいとの思いから、1週間を通じての開催としました。
とはいえ、週に一度通所する子もいれば毎日のように通所する子も。毎日参加しても楽しめる工夫が必要です。
イメージは、楽しそうな出店が並び、友達と誘い合って好きなお店に繰り出すあの感じです。
みんなで一緒に楽しんだ!と感じてもらいたいし、おいしいおやつも必須。昭和の懐かしい感じも演出できたら。
こんな思いで企画がスタートしました。
前もって子どもたちに夏祭りのアイデアを募集したところ・・初の企画ということもあり、出るわ出るわ(笑)。
定番の射的や金魚すくい、わたがしにかき氷、その上「費用をかけないように景品は百円ショップで買えば?」なんてありがたい提案をしてくれる子も。イメージが膨らみます。
検討の結果、出店は1日3店舗+おやつ1~2種。さらに全員で楽しめるレクレーションを一つ。
そしてここからが大事な運営方法についての検討です。
個人的には、出店を自由に選んで楽しんでもらいたいとの思いから、1日目はある程度自由にやってみて2日目から見直しを加えていけばよいとの考えでした。
しかし多かったのは「人気の出店に集中して順番が回ってこない」「気に入った出店から離れられなくなる」「3店だとすぐに回り終えて時間を持て余す子が出てくる」など危惧する意見でした。
スタッフ間で意見を出し合った結果、おおむね次のように決まりました。
『4~5名の3グループに分ける』
『15分ずつ決まった店を回る』
『時間内は一つの店に留まるが何度でも遊べる』
毎日開始前には、グループごとにお約束ごとを話し合う時間を設け、みんなで楽しむことへの意識を高めてもらいました。
そしてレクレーションはチーム戦の玉入れやバドミントン大会、お絵かき大会にスイカ割りといったラインナップ。
中でもお絵かき大会は、提案者Mくんが描いた絵を一番忠実に再現できた人が優勝、という斬新な企画でした。
Mくんのユニークなタッチのドラえもんをみな一生懸命にまねて描くさまがなんとも可笑しく微笑ましく、とても印象に残る楽しい大会となりました。
もう一つこだわったのは、出店の支払いに現金を使うことです。
お金の計算問題に取り組む子も多く、日ごろ学習をよく見ているスタッフからの提案でした。
釣銭準備や紛失などの心配もありましたが、設定した金額を使い切る、レシートと交換する、といったアイデアと子どもたちみんなの協力で、トラブルなく終了できました。
この1週間を通じてあらためて実感したのは、自由に楽しむための一定の枠組み(ルール)の線引きの難しさです。
1週間続けると、当然飽きもあり自由に振舞う子が出てきます。
それは、その子にとっては飽きたけどどうしてよいかわからない、という状態です。少し窮屈かな?というくらいの設定でも、今回のような初めての活動のなかでは「だれと一緒に何をして遊ぶか」「これが終わったら次は何の遊びか」の明確な見通しが立てられた方が安心して楽しめ、満足感も高かった様子でした。
これに味を占め、次なる「祭り」企画に思いを馳せるスタッフたちでした。