卒業2024年~『ルームズつれづれだより』より
こんにちは。ルームズ唐人町の管理者が不定期に配布している、おたより『ルームズつれづれだより』より~
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ご褒美は、ご家庭でもよく使われるやる気を引き出す方法ではないかと思います。
「頑張ったごほうび」は、大人でもよく登場しますよね。大きく括って、大人が働いた対価として受け取る給与や報酬もご褒美に含まれると考えると、ご褒美作戦はとても理にかなった手法だと言えるでしょう。
ルームズでも、度々ご褒美が登場します。
例えば、運動プログラムの参加率が高かった子どもに金メダル、1学期間のお仕事活動を8割以上やり遂げて希望の活動(この時はカラオケでした)、夏祭りでは1週間のリーダー役を頑張ってみんなをまとめてくれた子どもに百円ショップでのお買い物券、などなど。
頑張り続けるのがしんどくなったり面倒になったりしていそうな時は、ちょっぴりご褒美をチラつかせて?モチベーションを維持してもらうこともあります。
このようにやる気を引き出すのに有効なご褒美ですが、注意したいやり方もあります。
例えば、テストで100点を取れたらご褒美とか、自転車に乗れるようになったらご褒美などです。
単発で使う場合や自分のために頑張ったら結果的にご褒美が付いてきた、ということなら良いと思いますが、前もってこれができたらご褒美、というような方法を習慣にしてしまうと「ご褒美があるから100点取れるように頑張る!」という思考になってしまい、結果的にご褒美なしでは頑張る意味がない…ということになりかねません。
お手伝いのように誰かの役に立つことをやってご褒美、ならまだ理屈も通る気がしますが、勉強のように自分のためになることを自分で努力するのはご褒美なんかなくても当たり前。
使い方を誤って、元々持っているやる気を低下させる事態にはしたくありません。
本来ご褒美がなくても「これをやるのが楽しいから」「みんなの役に立つのが嬉しいから」といった内発的動機づけによる行動がいちばん望ましいのです。
ご褒美ではなくやってほしいこと自体の魅力や必要性を上手に伝えて、やる気を引き出すのに越したことはありません。
でもご褒美のような外発的動機づけを使うことで、やってみようかな、やり続けてみようかな、のハードルを下げ、結果的に行為そのものの楽しさや有意義さに気づき、ご褒美なんかなくても自然とやってみようと思える!頑張れる!を目指して、有効にご褒美作戦を使っていきたいものです。